「みならい」って?
いなかパイプは「いなかととかいのパイプ役」として、高知・四万十川のほとりで、いなかビジネスづくりを支援し、仕事を増やしながら、「とかい」に暮らす人と「いなか」に暮らす人々とが共に働く機会をつくり、代々受け継がれてきた「いなか」という地域を後世に受け継いでいくことを目的に活動しています。
高齢化で担い手不足が深刻化している地域にある産業を、教えてもらいながら仕事にしている若者達をいなかパイプでは「みならい」と呼んでいます。
「みならい」の未来を応援することが、「いなか」の未来をつなぐことになります。そこで、いなかパイプでは「みならい」たちが一人前になるまで、彼らのお仕事を微力ながらでもお手伝いしていきたいと考えています。
奇跡の卵との出会い
2020年、いなかパイプでは、ある養鶏場を次世代に残していくためのプロジェクトとして、初めてのクラウドファンディングを行いました。
愛媛・四国中央市の天空集落『切山』にある参鍋養鶏場。自然卵養鶏を特徴にし、薬品を使わず自然由来のエサを基本に、平飼いが行われ、オスとメスが共存する環境で自然交配した有精卵が毎日採られています。
参鍋養鶏場は、天然素材にこだわった飼料と、鶏舎の清掃の徹底で、鶏たちの腸内環境がすぐれているため、鶏舎独特の匂いがありません。そして、そこで産み落とされた卵は、雑味が全くなく、臭いもありません。黄身は、楊枝を10本刺しても割れないほどに、身がしまっています。
そんな参鍋養鶏場をブロイラー養鶏から今の自然卵養鶏の形に変え長い間1人で切り盛りしてきた代表の参鍋修一さん。いなかパイプを通じて、後継を募集しました。その求人を見て、後を継ぎたいと埼玉から移住してきた阿部陽介さん。そして、ちょうど同じタイミングで東京から戻ってきた修一さんの息子の修平さん。思いがけないタイミングで、参鍋養鶏場は1人から3人になりました。
人が増えるとできることも増えますが、人件費もかかります。でも、修一さんが大切にしてきたこの参鍋養鶏場と、せっかく後を継ぎたいとこのタイミングでやってきた阿部さんと修平さんの出会いも大切にしたい。そんな思いで、この参鍋養鶏場を次世代に継ぐべく、クラウドファンディングを行いました。結果、目標金額は見事達成!これからも参鍋養鶏場の卵を作り続けていけるよう、日々奮闘しています。
実は茶どころ、四万十町十和
いなかパイプの本社がある高知県四万十町の十和地区は実は茶どころ。
寒暖の差が激しく霧が濃い地域なのでお茶の生育にむいています。静岡のお茶に混ぜられるお茶として昔から高く買われていました。それを20数年前から「自分たちのお茶は自分たちのお茶として売っていきたい!」という生産者たちが組合を作り、小売販売をするようになりました。
しかし現在は、高齢化でお茶の栽培をやめていく人も増えています。そこで、いなかパイプもかかわり、生産者さんに習いながらお茶摘みやお茶の木の刈そろえなどを手伝ったり、紅茶づくりをはじめました。
お茶づくりもまだまだ「みならい」ですが、四万十町の特産品を後世に繋いでいけるよう、これからも作り続けていきたいと思います。
おやつを食べて、みならいの未来を応援
「紅茶サブレ」はそんな参鍋養鶏場の卵と、いなかパイプも関わって作られた無農薬の四万十和紅茶を使って作られました。
「みならい」の作った材料で、おいしいサブレに仕上げてくれたのは、これまでいなかパイプの研修生も受け入れていただいている地元のお菓子屋「ストローベイル山間屋」さんです。サブレには、四万十川でとれたお米「山間米」の米粉を合わせて作っていただきました。
そんな、原材料から作り手の思いがこもったサブレは、味も一品です。おいしいおやつを食べて、参鍋養鶏場のこれからや、四万十十和の和紅茶といった、いなかの産業が未来に繋がっていけるよぅ、応援してください!
お世話になった方へのプレゼントに、頑張った自分へのプチご褒美にもおすすめです。ぜひどうぞ。
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